当サイトは、本日、Epic Games が実施する資金提供プログラム「Epic MegaGrants」に採択されたことを発表いたします。Epic Gamesからの資金提供により安定した運営と、質の高い記事制作に努めてまいります。
なお、Epic Gamesからの運営資金提供がスタートしたからといって、本サイトの情報がUnreal Engine関係のみになるわけではありません。今後も「インディーゲーム開発者の役に立つ」ことを前提に、ゲーム開発技術全般の発信を行ってまいります。
「Epic MegaGrants」は、Epic Gamesが実施している資金提供プログラムです。ゲームに限らず映像、建築、教育など、様々な分野で革新的なコンテンツを制作したチームや個人に向け、総額1億ドルの資金提供を行っています。また、Epic Gamesは「UNREAL INDIES」を掲げ、インディーゲーム開発者の成功を支援しています。「Epic MegaGrants」はその一環として、日本国内も含めた数多くの開発者へ資金や開発用PCの提供を実施しています。
Epic MegaGrants
https://www.unrealengine.com/ja/megagrants
本サイトとしてぜひお勧めしたいのが、読者の皆様による申し込みです。現在もEpic MegaGrantsは募集中です。Unreal Engineを活用してインディーゲーム開発を行っている皆様は、応募をぜひご検討ください。
今回当サイトの運営費用として得た資金は、サーバー費用などの通常運用費のほか、「インディーゲーム開発者のインタビュー記事」と「海外インディーゲーム関連記事の和訳」に注力して活用する予定です。
当サイトではこのインディーゲーム開発に関する英文記事に対して、許諾を得た上で日本語訳を掲載しています。インディーゲームの開発における技術のノウハウ・マーケティング・契約・スタジオの維持・パブリッシャーの獲得など、日本語圏ではなかなかたどり着けない情報を和訳し、広く公開してまいります。
海外の開発者によるブログ記事のほか、インディーゲームのマーケティングノウハウを発信しているニュースレター「GameDiscoverCo」、世界中のゲームイベント開催スケジュールと分析記事を配信している「Game Conference Guide」といった海外ウェブサイトと提携し、良質な記事の翻訳を行っています。
Epic Gamesの日本地域支社であるエピック・ゲームズ・ジャパンには、「おかずさん」の愛称で開発者から親しまれているDeveloper Relations担当がいます。日々の開発者サポートのほか、揺れもの疑似物理プラグイン「Kawaii Physics」の開発や、コミックマーケットで出展されたUnreal Engine製ゲームのまとめ動画制作、自身のインディーゲーム開発プロジェクトをがSteamで配信予定であるなど、インディーゲームコミュニティに根差した幅広い活躍をされています。
今回、普段からお世話になっているおかずさんからはぜひコメントをいただきたいと考え、プレスリリースに掲載させていただきました。
エピック・ゲームズ・ジャパン 岡田 和也氏コメント
この度はEpic MegaGrantsの受賞、 誠におめでとうございます。弊社Epic Gamesは「皆様の成功は、 私たちの成功」というポリシーを掲げ、 Unreal Engineの無償化、 エンジンコードの公開、 マーケットプレイスやMegascansによるアセットの提供など、 AAAプロジェクトだけでなく個人・小規模なチームを含む全ての開発者を支援する取り組みを行ってきました。
Epic MegaGrantsはその活動のひとつであり、 Unreal Engineを使っているプロジェクトだけでなく、 3Dグラフィックスに関するエコシステムのために素晴らしいことを行う方々の支援を目的としています。 そのため、 日本国内における多くのインディーゲーム開発者に有益な情報を日々届けている「IndieGamesJp.dev」様を支援できることを大変うれしく思います。
今回の支援により「IndieGamesJp.dev」様の活動が更に発展し、 それにより多くの国産インディーゲームが成功することを心より楽しみにしております。
今回コメントをいただけたことを大変うれしく思います。引き続き、インディーゲーム開発者に向けた活発な活動を期待しております。
昨今の日本では、様々なインディーゲーム開発者向けの展示会やパブリッシングコンテスト、インキュベーションプログラムなど支援の仕組みが整備され、盛り上がりを感じています。その一方で、盛り上がっているジャンルには悪意が寄ってくるものです。運営実態が不明なイベントや、間違った情報や無礼な発言が目立つSNS発信者など、良くない状況に開発者が晒されている様子もあります。当サイトは、関連情報全部を載せるのではなく、実際にゲームを開発している技術者がより活躍できるような情報に注力して発信してまいります。
おりしも先日、「ゲームメーカーズ」というゲーム開発者向けウェブサイトが新たに立ち上がりました。運営の株式会社ヒストリアは、ゲーム開発会社として複数のタイトルを担当しており、Unreal Engineユーザー向けの作品コンテストである「UE4ぷちコン」や、エピック・ゲームズ・ジャパン公式イベントの「UNREAL FEST」の企画協力を行うなど、開発者コミュニティにも積極的に貢献してきた会社です。下記記事にて詳しく紹介しましたが、当サイトとして開発者向け総合サイトの誕生を非常に歓迎しております。
これにより、今後のIndieGamesJp.devはある意味で「安心して」コアな情報に舵を切っていく形になります。具体的には、先ほど紹介した英語記事の翻訳や、出展者視点からのイベントレポート、実際のインディーゲーム開発者によるツールや技術情報などです。
また、英語の記事ソースを素早く配信するTwitterコミュニティも試験的に運用しています。
Epic MegaGrantsからの支援と共に、日本のインディーゲーム開発者に対して優れたツールやサービスの情報発信を行うべく、IndieGamesJp.devでは引き続きパートナー企業を募集しています。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。
運営会社 株式会社ヘッドハイ お問い合わせフォーム
https://head-high.com/contacts/
ただし、IndieGamesJp.devは、ゲームを実際に作っている開発者の自主性を重んじ、開発者が自らの作品で自活するために必要な情報の配信に注力しています。そのため、「受託開発」「リクルーティング」「人材派遣」「特定IP向けのゲームを作るコンテスト」などに関する情報を掲載しない運営方針をとっています。ご留意いただければ幸いです。
2022年5月17日
IndieGamesJp.dev運営 株式会社ヘッドハイ 代表取締役 一條貴彰
提供された資金は、「素材集」の開発と「アセットの流用システムの改良」に使用されれるとのことです。最新の開発ロードマップには、以下のように告知されています。
エフェクトの制作は人材不足であり、製作できる人も限られています。 どんなツールを使用しようとも、必要な知識が多く、初心者にとっては厳しいです。 また、フリーで使用できるエフェクトの素材データは数が少ないです。
それらの問題に対して手軽にエフェクトを作成しやすくするために、 ツールやブラウザ上でパーツを組み合わせ、エフェクトを作成し、それを各環境向けに出力できる仕組みを開発します。
EffekseerにはSubEffectというパーツを組み合わせやすくする機能を追加します。
パーツは少ないパラメーターで制御できるようにし、主要なエフェクトに必要なパーツを大量に用意することで 基本的なエフェクトをユーザーが簡単に作成できるようになります。
加えて、定番のエフェクトに使用される素材データをライブラリ化し、ライセンスフリーで配布します。 これらのデータは編集元のデータも配布し、編集性を向上させ、素材データの出典が不明という、ライセンスの問題も解決します。
https://github.com/effekseer/Effekseer/blob/master/docs/Roadmap_Ja.md
Effekseerはモバイルゲームからコンシューマゲームまで、さまざまなタイトル開発で使用されており、開発規模もインディーゲームや大型のゲーム問わず使われています。一昨年には、書籍「はじめてのEffekseer」も発売。オープンソースで誰でも使えることから使い方や活用ノウハウの共有がWeb上で行いやすく、ユーザーが広がっています。
ゲームエンジンはUnity、Unreal Engine、GodotEngine、DXライブラリなど多くの環境をサポート。また、「RPGツクールMZ」についてはエフェクト開発ツール自体にEffekseerを採用しています。多くのユーザーをもつRPGツクールでも使用されていますので、今日ではゲームプロジェクトのサイズに関係なく使える共通ツールとして広く使われるようになってきています。
各開発環境にはそれぞれ異なるエフェクト開発環境がありますが、Effekseerによってそうした環境・規模の垣根を超えた知見共有が可能です。今回の「Epic MegaGrants」による資金提供によって、ツールのさらなる機能追加と利用シーンの拡大が期待されます。
︎『猫でもわかる Epic MegaGrants 応募への道』
配信日:2021 / 2 / 4(木)
配信時間:20時00分~
ハッシュタグ: #EGJオンラインラーニング
弊社EpicGamesは2019年よりEpic MegaGrantsという総額1億ドルの資金提供プログラムを行っています。これはゲームデベロッパー、エンタープライズプロフェッショナル、メディアおよびエンターテイメントのクリエイター、学生、教育者、ツールのデベロッパーなど、Unreal Engine を使って素晴らしいことを行う人たちや、3D グラフィックのコミュニティのためにオープンソースの機能を強化してきた人たちを支援するものです。2020年では765プロジェクトに4700万ドル(約49億2000万円)が提供し、多くのクリエイターが新たな一歩を踏み出すサポートを行いました。
https://www.unrealengine.com/ja/blog/epicgamesjapan-onlinelearning-megagrants
Epic MegaGrants公式サイト:https://www.unrealengine.com/ja/megagrants
「猫でもわかる」シリーズは、Unreal Engineの初心者向けを中心に放送されているセミナーシリーズです。今回はEpic Gamesがグローバルで展開しているクリエイター向けの資金提供プログラム「Epic MegaGrants」の特集回になります。
「ジラフとアンニカ」や「黄昏ニ眠ル街」など、日本のインディーゲーム作品にも適用事例があります。現在Unreal Engineで作品を開発しているクリエイターのほか、「別ツールからUE4に移行しようとしている方」も対象になるそうです。
「自信がなくて応募に躊躇してしまっていたり、応募内容が不足して残念ながら落ちてしまっている方をしばしば見かけます。そこで本配信ではMegaGrantsの紹介だけでなく応募時の注意点などについてお話する予定です。」とのことで、日本から本プログラムに申し込む際の様々なノウハウをEpic Games Japanが直接伝授してもらえます。
講演の最後には質問コーナーもあります。応募を検討している人でもし不安に思っていることや、準備がどのくらい必要かなどの疑問点があればぶつけてみるとよいでしょう。
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