iOS/Android向け「Epic Games Store」は2025年年内に一般ディベロッパーの販売申請を開放する予定
[更新2025/1/24] 公式サイトで申込フォームが公開されたため追記
Epic Gamesは、iOS/Android向け「Epic Games Store」について、近日中に20作品ほどのサードパーティーのゲームが販売開始されると予告しました。
モバイルゲーム用のセルフパブリッシングツールは現在、招待制のベータ版で利用可能であり、今年後半にはすべての開発者とパブリッシャーに公開する予定です。PC またはモバイル(またはその両方)でゲームを配信することに興味のある開発者は、次のフォームに記入してチームにご連絡ください。
https://store.epicgames.com/ja/news/epic-games-store-on-mobile-adds-third-party-support
また、Epic GamesのトップTim Sweeney氏はX上の開発者からの質問に答える形で、開発者の販売者登録についても年内に開放すると回答しました。
欧州においてAppleは、Epic Games Storeのようなサードパーティーストアでアプリを公開する場合、「Core Technology Fee」と呼ばれる追加費用を開発者に要求しています。これは、アプリが100万インストールされた場合、それ以降インストールごとに0.5ユーロが徴収されるものです。(https://developer.apple.com/jp/help/app-store-connect/distributing-apps-in-the-european-union/core-technology-fee-invoice-fields/) 。Epic Gamesは、もし本費用が発生した場合は1年間ディベロッパーの支払いを肩代わりすることを表明しています。
iOS向けは現在欧州のみであるものの、日本でも2025年後半にサービス開始の見通し
モバイルのEpic Games Storeについて、現在iOSは欧州のみで展開されています。これは欧州において、サードパーティーのアプリストアをモバイルプラットフォーマーは利用できるようにする法律「Digital Markets Act」が施行されたことが背景です。
日本においても2024年6月に「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」(https://laws.e-gov.go.jp/law/506AC0000000058/20251218_000000000000000 ) が施行されており、同様に利用可能になる可能性が高いと見られます。iOS版「フォートナイト」の同社プラットフォーム経由での配信は2025年後半に実施されると予告されています。
AppStoreならびにGoogle Playでのアプリ配信は、厳格な審査やディベロッパー登録条件、SDKバージョンアップデート追従の難易度などにより、個人・小規模開発者にとって厳しい市場となっています。
かわってEpic Games Storeは新興のストアであるものの、手数料が12%と非常に低いほか、ゲームがUnreal Engineを使用して開発されている場合、エンジンに使用手数料である5%が免除されるという仕組みも含まれておりディベロッパーフレンドリーと言えます。
また、Epic Games Storeは名前の通り「ゲーム専門ストア」であるため、ゲームに興味のあるユーザーのみがストアにアクセスするという利点があります。Epic Games Storeがよりコアゲーマーに向いたゲームが注目されやすい新たな市場になることを期待しています。
現在、モバイル版ストアに参入を希望するパブリッシャー・ディベロッパー向けのフォームが公開されています。