ゲームの遅延を「感じさせない」ためのテクニックを集約したガイド本『遅延VS. ゲームラグの全対策』が6月22日に発売

技術評論社は、ゲーム開発における遅延(ラグ)対策を体系的に解説した書籍『遅延VS. ゲームラグの全対策』を2026年6月22日に発売します。「遅延は物理的にゼロにはできない」という前提に立ち、「遅延をなくす」のではなく「遅延を感じさせない」ための戦略を解説する指南書です。格闘ゲームやリズムゲームなど、シビアなレスポンスが求められるジャンルだけでなく、アクションゲーム全般において入力遅延の軽減は重要な課題となります。

ゲーム体験を損なう「遅延」への3つのアプローチ

本書では、遅延対策として以下の3つのアプローチが紹介されています。

  • 要因ごとに改善する: 「入力」「処理」「出力」「通信」の各段階で発生する遅延の要因を分析し、パイプラインの最適化を図る手法。
  • 予測によって相殺する: マイナス遅延による前倒しやフレーム外挿など、予測技術を用いて遅延を相殺する手法。
  • 錯覚によって緩和する: アニメーションの工夫や人間の知覚特性(五感)を利用し、プレイヤーに遅延を感じさせないようにする手法。

著者の森口明彦氏は、1995年に旧ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)に入社し、長年にわたり現場支援と新規技術の研究開発に従事した人物です。過去にはCEDECにおいても、遅延対策に関する講演を複数回行っています。

本書は、そうした現場で培われた暗黙知を言語化し、体系化した内容となっています。人間の知覚スペックの限界からひも解き、なぜ遅延が発生するのか、そしてそれにどう対処すべきかを論理的に解説しています。特にアクション性の高いゲームを開発している場合、数フレームの入力遅延がゲームの操作感を大きく損なう可能性があります。本書は、ゲームプログラマはもちろんのこと、ゲームの企画や演出に携わる開発者にとっても、遅延の課題に対処するためのヒントが得られる一冊となっています。

現在アクションゲームやリズムゲームを開発中で、操作感の向上に課題を感じている方は、本書のノウハウを自身のプロジェクトに活用してみてはいかがでしょうか。

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