Aseprite内でプレイアブルなアニメーションプレビューを実現させる拡張機能「Asemulator」が発表
ピクセルアーティストのGoomboo(@MapleGecko)氏は、7月4日、自身のX(旧Twitter)で、Asepriteで作成したアニメーションを、ツール内でインタラクティブなプレーヤーとしてプレビュー可能にするAsepriteアドオン「Asemulator」を発表しました。
Asepriteの機能を拡張するAsemulatorとは?
Asepriteは、ピクセルアート(ドット絵)の描画、及びピクセルアートアニメーション作成向けに設計されたデスクトップ用ペイントツールです。イラスト、動画、ゲーム問わず、多くのピクセルアートを用いたプロジェクトに採用されています。
Asemulatorは、現在Goomboo氏によって開発中の、Aseprite用アドオンです。このアドオンは、Aseprite内にジャンプ、ダッシュ、待機モーションなどのアニメーションがインタラクティブに確認できるプレビューウインドウを追加します。
プレビューウインドウでは、作成したアニメーションがプレイヤーのアニメーションとして適用され、キー操作によってプレイヤーを動かし、作成したアニメーションの実際の動きを確認できます。
プレビューのアニメーションは、フレームに設定したタグによって自動的に反映され、描画内容に変更を加えた場合も、即座に変更が適用されます。そのため、これまでのゲーム向けアニメーション作業で不可欠だった「ゲームエンジンとAsepriteの往来」を省き、より直感的に実装向けのアニメーション制作を行うことが可能となります。
その他にも、Xで公開された情報では
- 重力や空気抵抗、ジャンプ力など、プレビュー内でのプレイヤーの動きに関するパラメーターの調節
- コライダーのサイズの調整
- プレビューカメラの位置の固定
- 入力を記録し、特定の操作を自動ループさせながらのアニメーション作業、また、その内容のGIF書き出し
などの機能が紹介されております。
Asemulatorは、現在Goomboo氏によって開発中のアドオンであり、Xで公開されたロードマップによると、8月にクローズドベータテスト、9月にオープンベータテストが実施され、2024年第4四半期に正式バージョンが公開予定となっています。
現在は2D横スクロールスタイルのプレビューに対応。今後は追加のテンプレートを公開する形で、トップビューなど、他の様々なゲームスタイルのプレビューにも対応予定とのことです。
今までのゲーム向けアニメーション作成フローに不満を感じていた方や、SNSでの進捗動画の作成を簡易化したい方、「とにかく早く動く姿を見たい!」という方は、ぜひ今後の開発状況をチェックしてみてはいかがでしょうか?