Steam ゲームレコーディング機能のベータ版がリリース。録画・共有の他、タイムラインにゲーム内イベントのアイコンを表示する機能を搭載

Valve は Steam ゲームレコーディング機能をリリースしました。本機能はベータ版になります。最近のコンシューマ機にも備わっているレコーディング機能が、Steam(PC、SteamDeck)にも実装されました。機能は大きく分けて録画・リプレイ・クリップ・共有の4つになります。

録画

録画には自動で任意のドライブに保存されるバックグランド録画モードと、手動で録画を開始/停止できるオンデマンド録画モードがあります。ドライブの使用する容量も任意に設定できます。

リプレイ

リプレイ機能は即時の見直しに利用できます。自分のキャラが死亡した場面を見直したり、NPCが話していた内容を思い出したりするのに役立ちます。

クリップ

不要な場面は簡単に削除できるツールが用意されています。シンプルな編集なら本機能内だけで完結するためとても便利です。

共有

録画した動画を Steam内のフレンドに送信したり、全世界に向けて投稿することもできます。

ゲーム内イベントタイミングをタイムラインに表示させる機能がユニーク

録画中には下画像のようなタイムラインが表示されます。ゲーム側をタイムラインに対応させると、特定のイベント時にマーカーを設定できる仕込みをすることもできます。

また、ゲームが「メニュー画面内」「ロビー内」「インゲーム」なのかのステータスはタイムラインバーの表示で表現することもできます。

これらの機能を利用するための開発者向けのAPIが公開されています。前述した特定イベント時にマーカーを仕込む以外にも、ゲームの現在のステータスを表示したり、タイムラインバーの表示管理をすることができるようです。まだ日本語翻訳はされていませんが、開発者向けドキュメントが用意されています。

サンプルスクリプトでは、録画した動画のタイムラインに「ラウンド開始」「ラウンド終了」「蘇生成功」「プレイヤーが無力化されてゲーム再開」などのイベントを埋め込む方法が紹介されています。

Steam SDKはC++ネイティブ向けに提供されていますが、UnityなどのC#環境や、Unreal Engineなどの環境についてもプラグインが有志によって公開されているため、追って利用できると思われます。(2024年6月30日現在、Steamworks.NET はまだタイムライン機能に未対応のようです。)

ベータ版ということで意見投稿スレッドも用意されています。遊ぶ側、開発者側それぞれの視点で、気になることがあればぜひ投稿しましょう。

本機能の公式ページはこちらです。

開発者向けドキュメント(英語)はこちらです。

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