UnityでPS1実機動作可能なゲームを開発できる「PSX Splash 2.0」が公開

Unityで初代PlayStationで実際に動作するゲームを開発できるツール「PSX Splash 2.0」が公開されました。Unityをシーンエディタとして使用し、Luaスクリプトでゲームロジックを記述することで、実際のPS1ハードウェアやエミュレータで動作するゲームを制作できる環境を提供します。

PSX Splash 2.0は、Unityパッケージである「SplashEdit」と、C++で構築されたPS1ランタイム「psxsplash」で構成されています。開発者はUnity上でオブジェクトの配置、ルームの設定、ポータルの構成などを行い、シーンを視覚的に編集できます。また、RAM、VRAM、SPU RAMなどのメモリ使用量をリアルタイムで監視する機能も備わっており、ハードウェアの厳しい制限内で開発を進めるためのサポートが提供されています。

ゲームロジックの記述にはC#言語ではなくLuaが採用されており、イベント駆動型のスクリプティングAPIを通じて、エンティティ、カメラ、UI、オーディオ、入力などを制御できます。

さらに、テクスチャの自動ディザリング(4ビット、8ビット、16ビットカラー対応)やVRAMパッキング、ナビゲーションメッシュの自動生成、ルーム/ポータルカリングによる描画最適化など、PS1特有の制約に対応するための機能が多数搭載されています。ビルドプロセスも簡略化されており、PCSX-Reduxエミュレータでの実行、シリアル通信経由での実機への転送、またはISOディスクイメージ(.bin/.cue)の生成が可能です。

ツールの公開に合わせて、PS1実機で動作するゲームを制作するゲームジャム「PSXSPLASH JAM #1」の開催も発表されています。イベントは2026年4月24日から29日にかけて開催され、最大4人のチームで参加可能です。

PS1風レトロスタイルゲームも「GB Studio」と同列に

現在、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを利用した「PS1風」ゲームはSteamで数多く販売されています。ちょうど10年前の2016年4月に『Back in 1995』が発売されて以降、こうしたビジュアルスタイルは1つのジャンルとして盛り上がっています(『Back in 1995』はIndieGamesJp.dev 運営の一條貴彰が開発したゲームです)。

さらに近年では、ビジュアルの再現にとどまらず、実際にPS1で動作するゲームを作ろうという動きも出ています。Elias Daler氏は以前からその挑戦を続けています。

これまでPS1向けの自作ゲーム開発は、ハードウェアに近い低レイヤーのコードやアセンブリ言語の知識が求められるため、参入障壁が高い分野でした。PSX Splash 2.0の登場により、Unityを使った比較的手軽なPS1向けの開発が可能になり、本ジャンルのさらなる盛り上がりが期待できます。これは、ゲームボーイで実際に動作するゲーム開発環境「GB Studio」の登場後、コミュニティから多くの作品が開発されていることを彷彿とさせます。

PSX Splash 2.0に興味のある方は、公式ドキュメントやチュートリアルを参照して、PS1向けゲーム開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。

詳細はこちら

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です