Unreal Engine 5 プレビュー2が配信中。

アンリアルエンジンの時期バージョンであるUnreal Engine 5のプレビュー版が配信されました。
「Preview1」につづき、早くも「Preview2」がリリースされ、「Epic Games Launcher」からダウンロードすることができます。

「Epic Games Launcher」のダウンロード

https://www.epicgames.com/store/ja/download

バージョンのスロットを追加するには「+」のボタンをクリックします。

前バージョンである「早期アクセス版」から使用できた、超高ポリゴンのアセットを扱える「Nanite」や動的なライティングシステムである「Lumen」などに新たな機能が追加されたほか、巨大なレベルを動かすための最適化対応が行われています。
これによる恩恵は大規模ゲーム開発だけでなく、個人規模でもパフォーマンスに制限されない開発をもたらし、最適化のプロセスを抑えつつゲーム開発に集中できるようになっています。

また、注目すべきはアニメーションブループリントの改善です。
従来のUEでは、キャラクターのアニメーションを制御する「アニメーションブループリント」は、原則としてキャラクターの骨格ごとに別のアセットが必要になり、アセット数の肥大化、管理の煩雑化を招いていました。
今回の更新ではアニメーションブループリントの機能を複数スケルトンで使い回せるようになり、より多くのキャラクターを少ない手間で実装できるよう改善されています。

また、アニメーション関連ではIK機能も強化され、「壁を伝って移動する」「足場の高さに応じて足を曲げる」などのプロシージャルなモーションも実現しやすくなっています。UE4では複雑な手順が必要だった「キャラクターの足場に応じて左右の足を曲げる」「掴んだオブジェクトに合わせて腕が伸縮する」といった演出も実装がしやすくなっているようです。

今回のバージョンではUE4から受け継がれてきたテンプレートが更新されています。
見た目が変わっただけではなく、キャラクターのジャンプ挙動(重力)が改善されたり、武器の取得システムが加わったりと「動作サンプル」から「ゲーム製作のスターターキット」としてより使えるような変更がされた印象です。

また、ゲーム以外の建築や映像分野の使用に適したテンプレートも充実しています。
ビジュアライゼーションやイラストにUEを応用したい人にも嬉しい機能です。

注意点として、UE5のプレビュー版は開発中であり、製品の製作にはまだ使用しないように、といったアナウンスがされています。
とはいえ最適化が進んでおり、ゲーム開発を学んだり、新機能を触ってみるには絶好の機会といえるでしょう。

開発をサポートするパワフルな機能を遊びながら試し、次回のプレビュー版や正式リリースを待つことをオススメします。

公式情報はこちら

https://www.unrealengine.com/ja/blog/unreal-engine-5-is-now-available-in-preview?lang=ja

Sig

インディーゲームクリエイター。 UE4を使いPC/PS4向けアクションゲーム「Link: RH」を開発中。ほかにもフリーランスでのソフトウェア開発、バーチャルアバター文化の普及活動など、幅広く手掛ける。 https://www.reminiscedev.com/

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