Xbox Game Passはインディーデベロッパーに恩恵をもたらすのか?

マイクロソフトによる、ビデオゲームのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」。月額契約で、好きなだけ登録されているゲームをプレイできるこのサービスが、「インディーゲームのデベロッパーに恩恵をもたらすかもしれない」と、Gamesindustry.bizの編集長Matthew Handrahan氏が見解を示しています

「自分の状況に合わせたお金を探そう」――開発者が手にする資金の選択肢

記事では、主にインディーゲームデベロッパーであるDavionne GoodenがGDC Summerで行った講演を取り上げています。

Gooden氏は現在開発中のRPG『She Dreams Elsewhere』をXbox Game Passにて発売すると発表。本作はパブリッシャーがついておらず、Gooden氏自身が販売・宣伝も行う、セルフパブリッシングで展開されるタイトルです。

「2019年10月に正式にオファーされ、かなりの額でした」とGooden氏はXbox Game Passとの契約額について語っています。

これまでは開発資金は外部の仕事や自分のポケットマネーから捻出しながらパブリッシャーを探すという、典型的なインディーデベロッパーのプロセスを歩んでいました。しかし今回のXbox Game Passとの契約によって、Gooden氏は「パブリッシャー契約によってやりたいことがすべて可能で、探す必要がなくなった」と振り返っています。

講演のまとめに、Gooden氏は他のインディーゲームデベロッパーに「ユニークな資金があることに目を見張ってください」とアドバイスしました。これは開発者が制作資金を集める方法が、一般的なパブリッシャーとの契約やクラウドファンディング以外にも経路があることを示しており、Xbox Game Passがそのひとつであると語っています。

「パブリッシャーとの交渉に比べて、Xbox Game Passとの契約はよりストレートかつシンプル、ストレスが少ないものでした」ともGooden氏は語っており、サブスクリプションサービスとの契約が非常に良いものだったことがうかがえるでしょう。

他のサブスクリプションサービスはインディーデベロッパーに恩恵はあるか

現在、ビデオゲームのサブスクリプションサービスは各種登場しています。たとえば昨年にはGoogleから鳴り物入りで登場したStadiaもそのひとつですし、バンドルの大手として有名なHumbleからは「humble choice」が展開されています。

モバイルではApple Arcadeが大きな評判を呼びました。現行のストア展開にいくつかの不備も指摘されていますが、現在もPCを中心に展開しているインディーの話題作を取り扱うなど、開発者が契約する意味は大きいでしょう。

日本独自のものとしてはDMMGames premiumがあり、モバイルには「auスマートパス」などがあります。国内でもインディーデベロッパーが資金調達をする方法は非常に難しい部分がありますが、サブスクリプションサービスが用意される今は、一般的なパブリッシャー契約やクラウドファンディングといった方法以外に経路が存在していることを示してもいます。

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

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