マルチプレイ開発向けSDK「Photon Fusion」がUnity WebGLと家庭用機に対応。PUN2と対応範囲が同等に
ゲームのマルチプレイ開発向けネットワークSDK「Photon Fusion」が、Verison 1.1.1 StableにてUnity SDKの対応プラットフォームにWebGLが加わりました。
マニュアルではv1.1.0にWebGL Supportが追加され、実際にビルドも確認されています。
Unity 1週間ゲームジャムでも使用可能に
Photon Fusionは2022年3月に正式リリースされた製品で、ドイツのExit Games社が開発し、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が日本展開を行っているオンラインゲーム開発向けネットワークエンジンです。同社のPUN2(Photon Unity Networking 2)の後継製品にあたります。
マルチプレイのサーバーも含めたマネージドサービスである強みはそのままに、難易度の高かったカスタムプロパティから自由な型での値の同期、RPCで文字列でメソッドを呼ぶ必要がなくなるなど、大幅な改善を果たしています。
しかしながら、リリース当初はUnity WebGL出力に非対応でした。前製品のPUN2は、Unityのオンラインゲームジャム「Unity 1週間ゲームジャム」でも多く使われていたのですが、Fusionは非対応だったため、PUN2を引き続き使う方が多くみられました。今回のアップデートによって、unityroomやitch.ioとしたwebブラウザでゲームを遊べるサイト向けにPhoton Fusionが活用できるようになります。
料金体系はPUN2と似ており、20CCU(同時接続ユーザー数)の無料枠は同様です。
なお、先ほどツイートを紹介した復活のニム式氏は、2022年6月23日にPhoton Fusionについての紹介セミナーにて登壇予定です。
・新しいUnity向けマルチプレイSDK “Photon Fusion” イントロセミナー
https://photonjp.connpass.com/event/249924/
セミナーでは、Fusionの新機能を中心に紹介が行われます。
・ティックベースシミュレーション
・ネットワークトポロジー複数対応
・物理挙動
・スナップショット補間
・ラグ補正ヒットボックス
・レプリケーションシステム
Photon Fusionに興味のある方は、まずはSDKをダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。