Adobeのオートリグサービス「mixamo」がblenderに対応。3Ⅾアニメーションの開発がさらに容易に。
Adobeのオートリグサービスである「mixamo」。本サービスがオープンソースの3ⅮCG制作ソフトblenderに対応することがAdobe公式によって発表されました。
mixamoは、人型のポリゴンデータをアップロードするだけで、自動的にリギング処理を行い、歩行や剣を降るといった基本的なアニメーションをダウンロードできるサービスです。面倒なボーンの設定などを自動化できるため、小規模なゲーム開発者に親しまれてきました。
クリエイターツールの大手、AdobeがBlender開発ファンドへ参加する意味
mixamoは2015年にAdobeに買収されて移行、大きなアップデートがなく先行きが不明でした。そんな中、今年2021年の7月20日にAdobeがblenderの開発ファンドへの参加を発表。この開発ファンドは、blenderがツールの無償提供を行っていく活動を支援するためのファンドです。
Adobeの3Ⅾ&イマーシブ部門を担当する Sébastien Deguy氏は、今回のファンドへの参加について「このアクセシブルなの強化と改善を支援できることを嬉しく思います」と語っており、今回のmixamoのblender対応はその動きが反映されたものと言えるでしょう。
一方でAdobeによるblenderのファンドに参加するというニュースは、一部では「まさかBlenderが有料化されるのではないか」という懸念もあるとTECHGAFEに報じられています。
しかし、本ファンドは基本的にスポンサーシップという形であり、Adobe以外にもAMDやNVIDIAといったグラフィックボードの企業のほか、EpicやUnityといったゲームエンジンのステークホルダーや、ゲーム開発・販売企業のUbisoftも名を連ねています。現在のところblenderの利用方針が大幅に変わるといった問題は起こりにくい、とみていいでしょう。
ともあれAdobeの開発ファンドへの参加により、その享受がどうなるものかと思われていたmixamoも、晴れてblenderへ3Ⅾアニメーション制作を円滑に進められるツールとして新たな一歩を踏み出しました。この機会にぜひmixamoを触ってみてください。