レトロポリゴンを作るツール『Crocotile 3D』紹介。現在インディーゲームでひとつの流れであるグラフィックを作るのに最適。
90年代のプレイステーションやセガサターンのような、荒いテクスチャーとローポリゴンのグラフィック「レトロポリゴン」は、いまインディーゲーム開発ではひとつの流れとなっています。
そんなレトロポリゴンを作るのに適したツール「Crocotile 3D」が登場し。独特の味わいを持つグラフィックを作りやすくする機能が揃ったツールです。
レトロポリゴンを作りやすくするツール
Crocotile 3Dの特徴は、2Dで制作したタイルを直接3Dモデルに仕上げられる点です。上の解説動画では。とても直感的にレトロポリゴンを作れることがわかるでしょう。
2Ⅾタイルを直接モデルに貼り、変形させることで構築していったり、2Dタイルを描くペイントツールも実装されています。
現在、itch.ioに公開されているバージョンが無料で利用可能。ツールがどのような手触りであるかを確認できます。本格的にゲーム開発で使用する場合は登録コードが必要になります。24.99ドルの料金を支払うことで、制作したレトロポリゴンを保存し、他のゲームエンジンに使える形式にエクスポートできるようになります。
こちらは公式サイトよりコードの登録が行えますが、Crocotile 3DはSteam版がストアにあります。スムーズに利用ならばこちらもおすすめです。
レトロポリゴンはいま、インディーゲーム開発でひとつの流れである
現在、インディーゲームでは90年代のプレイステーションやセガサターンのような、荒さのあるポリゴンのグラフィックを生かしたゲーム開発が進んでいます。
個人ゲーム開発のプラットフォームで広く利用されているitch.ioでは、「PSX」というタグを見ると活発にレトロポリゴンによる作品がアップロードされていることがわかります。
最近ではフィンランドのサウナを舞台とした『Sauna 2000』が、レトロポリゴンによるホラーともコメディともつかない内容で一部に話題を集め、Kickstarterで資金集めを成功。弊誌のオーナーであるIchijo Takaakiが開発した『Back in 1995』も往年のプレイステーションが見せたグラフィックをテーマとしていおり、レトロポリゴンを代表的する一作となっています。
Crocotile 3Dはこうしたインディーゲーム開発の流れを受け、さらにこのグラフィックスを掘り下げていく意味も大きいでしょう。