uGUIガイドの決定版!無償の電子書籍「Unity uGUI アドバンスド・リファレンス」をご紹介
Unity4.6からUnityに標準搭載されたGUI制作システム「uGUI」は、事実上外部アセットに頼る他なかったそれまでのUnityにとってまさに福音と呼べる新機能でした。しかしuGUIは開発者に多くの恩恵をもたらした一方で、通常のTransformとは異なる座標系と複雑な機能を持つため挙動の把握が難しく、うっかり設計に失敗すると無視できない負荷が簡単に発生してしまうといった厄介な側面も有していました。ゲームやツールをUnityで開発するような現場でuGUIを用いて多少複雑なUIを制作した経験のある開発者はみな多かれ少なかれその独特の振る舞いに頭を悩ませた苦い思い出があると思います。今回はそんなuGUIの挙動を詳細に解説した「Unity uGUI アドバンスド・リファレンス」を紹介します。
「Unity uGUI アドバンスド・リファレンス」の著者はへっぽこ氏で、現在githubにて無料でpdfが公開されています。執筆に一年を有した本書はこれまでなかなか難しかった「uGUIを体系的に学ぶ」ということが出来る非常に濃い書籍となっています。
具体的な内容としてはuGUIの基本的な成り立ちから、どのようにレイアウトが決定され、どのようにレンダリングが行われているのかといったトピックについてまで詳細に紹介しています。またパフォーマンスの側面からもuGUIを分析しており、割と気にしないと致命的になりうる重大なものに始まり、普段からuGUIを用いたUI制作を行っているような人でも初めて知るような小さなものに至るまで、多岐にわたる最適化の知識を得ることが出来る内容となっています。
本書の冒頭にも書いてあるようにuGUIの使い方をインスタントに知りたいだけの人には少し難しい内容となっていますが、uGUIの挙動をより詳細に知ることができ、より良いパフォーマンスで最適なGUIを生成するための足掛かりを作ることができるので、今後の人生で複雑なuGUIに向き合う予定のあるエンジニアの皆様はぜひ一度目を通してみてはいかがでしょうか?
「Unity uGUI アドバンスド・リファレンス」はこちらからダウンロードすることが出来ます。