UE4.27にてVRテンプレートが刷新。XR系共通企画の「OpenXR」に対応
アンリアルエンジン4.27ではVRテンプレート(サンプル)が新しくなり、世界的に対応が進みつつあるXR系アプリケーションの共通企画「OpenXR」対応のものとなりました。
OpenXR
VR対応デバイスやプラットフォームは様々なものが登場していますが、デバイスに依存せず動かせるアプリケーションを開発する規格が「OpenXR」です。
SteamVRやOculusといった他プラットフォームや、HTC ViveシリーズやOculus Questといったデバイスへの移植などが容易にできるようになるとのこと。
UEは4.24以降対応していましたが、4.27ではテンプレートがOpenXR対応の新しいものに変更されました。
新しくなったテンプレートの機能
新しいVRテンプレートでは、サンプルのシーンで基本的な機能を試すことができます。UE4.27をインストールすればすぐ使用できるものです。
テレポートや掴めるオブジェクトなどを実際に手にとって体験できます。
VRコントローラの入力を受け取る機構が完成されており、オリジナルのオブジェクトや武器などを作成してインターフェースを受け取るだけで、すぐに掴んだり銃を撃ったりといったインタラクションが行えるようになります。
他にも「観戦用カメラ」が備えられており、これはHMDの視点とは別にデスクトップモニター上で、シーン上の別視点からゲームプレイが観察できるものです。
ロケーションVRなどによく見られる技術であり、VRで体験しているユーザー以外も楽しめる機能となっています。
現在アーリーアクセス中のUE5でもこのテンプレートが使用できます。
こちらはUE5新機能のLumenなども併用することができるため、さらに表現力や開発フローが進化しています。
UEでのVR対応アプリケーション開発に興味がある方は、一度テンプレートを触ってみることをおすすめします。