サンプル音源、効果音素材のサブスクリプションサービス「Splice」

サウンドはゲーム体験において大きな比重を占めています。ゲーム開発が進んでくると、効果音ひとつ差し替えただけで場面の臨場感が段違いに上がった経験があるのではないでしょうか。

しかし、効果音探しは難しいものです。無料音源だけではなかなかマッチするものが見つかりにくいですし、アセットマーケットでポピュラーな素材は他のゲームと被りやすく、「どこかで聞いた音だな」という印象を与えるケースもあります。サンプルパックや音源セットを購入するのもいい選択肢なのですが、数が多い音源を精査して必要なものが含まれるパックを購入していくのは費用的にも厳しいものがあります。

Splice

「Splice」はサンプル音源を提供するサービスで、サブスクとして月額を支払うことで一定量の好みのサンプル音源を取得することができます。

大きなメリットとして、サンプルパックごと買わずとも、好きな音源を1ファイル単位で取得できることが挙げられます。

検索機能も優秀で、人気の音源や用途別のタグなどで絞ることが可能です。
「Game Audio」といったゲーム用効果音が集められているジャンルも設けられています。

ブラウザではプレビューがスムーズにできるほか、似たサウンドを探す「Similar Sounds」といった機能も。これにより、「雰囲気は合っているけどもう少し重い音が欲しい」といった需要を満たすサウンドを探すことができます。

取得した音源は専用のクライアントからダウンロードできます。
ブラウジング機能の他、サウンドを直接クリップボードにコピーする機能もあり取り回しが楽になります。

Spliceには現在3つの料金プランがあり、約30$では月に500クレジットが取得できます。

通常効果音ひとつにつき1クレジットなので、500個もの音源を得られることになります。(MIDI素材では3クレジットが消費されるとのこと)
使用されなかったクレジットは次の月に繰り越されるため、急いで音源を選ぶ必要もなさそうです。

必要な数が多い上に、なかなかオリジナリティの出しづらい効果音。
こういったサービスを使用して、一度ゲーム中の効果音を見直してみるのもいいかもしれません。

「Splice」

Splice – Royalty-Free Sounds & Rent-to-Own Plugins

Sig

インディーゲームクリエイター。 UE4を使いPC/PS4向けアクションゲーム「Link: RH」を開発中。ほかにもフリーランスでのソフトウェア開発、バーチャルアバター文化の普及活動など、幅広く手掛ける。 https://www.reminiscedev.com/

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