UE4製インディーゲームのプロジェクトデータを開発者が全部見せ。「ジラフとアンニカ UE4中身全部見せます」がアーカイブ公開中 次回は2/3予定

2020年にリリースされたハートフル3Dアドベンチャー『ジラフとアンニカ』。Unreal Engine4(以下UE4)で開発された本作について、開発者の斉藤敦士氏が自身のYoutube公式チャンネルにて「ジラフとアンニカ  UE4中身全部見せます」として解説した動画が公開されています。

本動画はタイトル通り、本作がUE4上でどのように構成されているかを余すことなく解説したもの。現在は第2回まで配信されており、長時間かけて解説しています。

「ジラフとアンニカ」中身の見所とは?

斉藤敦士氏は元iNiSの社員として、『ギタルマン』や『押忍! 闘え! 応援団』などの開発ににアーティストとして活躍。iNiS在籍時代から個人でもゲーム開発を行っており、のちにインディーゲーム開発者として独立。『ジラフとアンニカ』の開発に邁進していき、現在に至ります。

斉藤氏はiNiS在籍時代アーティストという役割だったのもあり、個人開発においてはBlueprintによってノードベースでゲームのロジックを構築できるUE4を選択。UE公式サイトによる斉藤氏へのインタビューによれば、『ジラフとアンニカ』は「99%の部分はBlueprintで実装」されているとのことで、「Blueprintのおかげで実装に費やす時間を短縮することができたので、レベルデザインやアート部分に時間を掛けることができた」と、アーティストとしての強みを出せるメリットがあったことを語っています。

今回公開された「ジラフとアンニカ  UE4中身全部見せます」では、まさに99%をBlueprintで構成した中身を確認できるものです。

解説動画「その1」ではプレイヤーキャラクターや会話システムのほか、ワールドマップや昼夜の移り変わりといった世界観システムの実装、コミック表現によるイベント演出などなど、ビジュアルやストーリー面に関係する開発部分を解説しています。

続く解説動画「その2」では、『ジラフとアンニカ』の特徴であるリズムゲームの実装や、ダンジョンの構成のほか、他言語へのローカライズについてどう対応しているかを解説しています。

斉藤氏の解説は、主にアーティスト寄りのスキルセットを持つUE4個人開発者にとって非常に参考になる内容だといえるでしょう。

なお、次回「その3」については2月3日に配信予定とのことです。

なお、書籍「インディーゲーム・サバイバルガイド」では、斉藤氏のロングインタビューが掲載。『カニノケンカ -Fight Crab-』のぬっそ氏と対談するかたちで、一人のクリエイターとして独立するまでの道のりについて振り返っています。本書もあわせてご覧ください。

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

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