App Store Reviewガイドラインが改定、「起動後の追加データダウンロードがない状態でもアプリは動作可能」の要件が削除に

2022年6月6日、App Store Reviewガイドラインが改定となり、「4.2.3」が削除されました。

https://developer.apple.com/jp/news/?id=npbbcwsx

4.2.3: 起動時にAppが正しく機能するよう、バイナリに十分なコンテンツが含まれるようにする、という要件を削除しました。

起動時にリソースをダウンロードするタイプのゲームが有利に

AppStoreで公開できるアプリの上限サイズは4GBです。また、200MBを超えるアプリは、iOSの設定によってはモバイルデータ通信でダウンロードする際にポップアップで確認ダイアログが出ます。

このため、大容量のゲームであればアプリ起動後に追加でリソースを外部からダウンロードする方式が多くとられています。モバイル環境などでも気軽にダウンロードしてもらえるよう、200MB以下にアプリサイズを押さえ、リソースダウンロードの手段を採用している例もあります。

ところが以前のAppStoreの規約においては、アプリをインストールした時点でコンテンツが動くことが求められていました。ゲームであれば、本編序盤が遊べるなどの状態をバイナリ(AppStoreにアップロードされたデータ)に含めることが推奨され、起動直後にダウンロード画面を表示してリソースインストールしないと遊べない…というものがストアレビューガイドラインの上では非推奨となっていました。

今回、この規約が取り下げられたこととなります。ゲームの容量は年々大きくなり、また現在公開されているアプリもこの規約に沿っていないものが多くみられるため、実質的に履行が難しいと判断された模様です。これにより、「ゲーム本体サイズをなるべく小さくして、起動後のリソースダウンロードを経てゲーム開始」というタイプのアプリが作りやすくなるとみられます。

App Store Reviewガイドラインはこちら

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

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