ゲーム開発者向けカンファレンス「ゲームメーカーズ スクランブル」 参加レポート

2023年3月4日(土)、東京都品川区にある大崎ブライトコアホール3Fにて「ゲームメーカーズスクランブル」が開催されました。

https://gamemakers.jp/scramble2023/

ゲームメーカーズ スクランブルは、株式会社ヒストリアが主催するイベントで、ゲームづくり系WEBメディア「ゲームメーカーズ」の活動の一環として開催されました。ゲームづくりに関わる人同士で盛り上がるための完全無料のリアルイベントです。

IndieGamesJp.devは、ゲームメーカーズと提携しており、今回取材メディアとして参加しました。

イベントの様子

イベントは講演形式のセミナーが2トラック、合計10講演が行われました。そのほかUE5+Blenderの使い方を学べるハンズオンコーナーや、なんでも相談所、書籍コーナーがありました。さらに講演の後には会場内で懇親会が開催され、コロナ禍で減った交流を再び活性化させるための取り組みがなされていました。

参加は事前申し込み制で、開催1ヶ月前の時点で、一旦満席になり、その後参加枠が追加されるという一幕もありました。また当日受付の「なんでも相談所」は昼過ぎの時点でほぼ埋まっており、イベントの人気が伺えました。参加者の熱量も高く、北海道から来た方や夜行バスで来た方がいたり、講演中タブレット等でメモをとっている人が多くいました。

今回の講演ラインナップでは入門向けが多かったためか、学生とみられる参加者が多く、年齢層は若めの印象でした。時田 貴司氏による「『作り方』から考えるゲームデザイン」の講演内で行われたアンケートでは、学生と社会人が半々くらいだったようです。

開会式を行う、代表の佐々木氏
濱村氏の講演の様子

書籍コーナー

書籍コーナーは販売エリアと見本エリアの2つに分かれていました。

販売エリアは、ボーンデジタル社が出版するゲーム開発関連書籍が取り揃えられていました。Unity、UEのエンジン関連から3DモデリングやVFX、さらには人体構造学や数学・物理など幅広いラインナップで、さらに定価の1割引で買えるようになっていました。

見本エリアでは、実際のゲーム開発現場で読まれている書籍や本イベントの講演者の著書を見ることができました。中身についてのコメントもついており、その場で通信販売を利用して購入したケースもあったようです。

ハンズオンとなんでも相談所

ハンズオンコーナーは株式会社ヒストリアの現役開発者がマンツーマンの講師となり、Unreal Engine 5とBlenderを使った3Dアクションゲームを作る体験ができる、というコーナーです。事前受付が必要でしたが、キャンセル待ちも出るほどでした。

ハンズオンの様子

なんでも相談所は、こちらも株式会社ヒストリアの現役開発者に相談できるコーナーです。さらに講演者も参加するということもあり、開始1時間で大半の枠が埋まるほどの人気でした。

なんでも相談所、開始1時間での残り枠

懇親会

イベントの最後には講演ホールをオープンにして、お酒と軽食が出される立食式のパーティーが開かれました。コロナ禍において久々のオフラインで開催された交流の場とあり、盛況でした。登壇者もその場にいましたので、講演からさらに聞きたいと思った来場者が名刺交換をしている様子も見受けられました。

懇親会の様子1
懇親会の様子2

まとめ

交流を重きにおいているイベントというのもあり全体的に砕けた雰囲気がありました。ほかのイベントと比較して技術的な講演イベントとしては非常に参加しやすくなっています。

講演内容の傾向については、ゲーム開発会社向けの内容が多い印象でした。ゲームメーカーズ代表の佐々木氏に会場で伺ったところ、今回の開催では個人や小規模なインディー系の講演も考えてはいたがタイミングが合わず今回は断念、今後の開催時にはあらためて検討したいとのことでした。

現在、「ゲームメーカーズ」公式サイトでは講演アーカイブを順次公開しています。あわせてチェックしておくとよいでしょう。

ゲームメーカーズ公式サイトはこちら

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