京都の新たなミートアップ「KYOTO PLAYROOM」主催者ミニインタビュー。初回は9/8(金)19時から。
2023年9月から、京都にて新しいミートアップ「KYOTO PLAYROOM」が開始します。ゲーム好きやゲーム開発者などのクリエイターが集まる「遊び場(PlayRoom)」をコンセプトとした、京都のミートアップイベントです。 開催日は毎月第一金曜日19:00-21:00(※初回のみ9月8日)となります。
京都ではかつて「Kyoto Indie Meetup」というイベントが開かれており、また近隣の大阪では「Ichi Pixel」というイベントもありましたが、いずれもコロナ禍によって休止していました。そんな状況下で新しく生まれたのが「KYOTO PLAYROOM」となります。
本記事では、主催となるホテル アンテルーム 京都マネージャーの豊川泰行氏と、room6 木村 征史 氏にミニインタビューを行いました。
――「KYOTO PLAYROOM」誕生のきっかけをお教えください
豊川:
ホテル アンテルーム 京都マネージャーの豊川泰行といいます。当ホテルは、京都駅の南側に位置する予備校の学生寮をリノベーションして生まれたホテル&アパートメントです。「KYOTO PLAYROOM」は、room6の木村さんに相談を持ちかけたことがきっかけでした。
木村:
room6の木村征史といいます。当社では「ヨカゼ」ブランドの実施のほか、モバイルから家庭用ゲーム機までいろいろなハードにインディーゲームをリリースしています。
豊川:
ホテル アンテルーム 京都では『art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture -』展という展覧会をインディーゲームの祭典・BitSummitに合わせて夏に開催しており、今回で第三回目を迎えました。
https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/17075/
現代アートとインディーゲームを一緒に展示する企画展なのですが、今回はここで「ヨカゼ」ブランドのブースを設置させていただきました。そのタイミングで、定例イベントの開催について木村さんをはじめ、room6の皆さんにご相談をさせていただいたかたちとなります。
木村:
以前は京都には「Kyoto Indie Meetup」があったのですが、コロナ禍で中断してしまって。同様に大阪で開かれていた「Ichi Pixel」も活動終了となっていました。そんななかで、やはりみんなが集まる場所は必要だよねという話を開発者の間でずっとしていました。そのタイミングでお話をいただいたので、重い腰をやっと上げた感じです。
豊川:
木村さんとは東京のインディーゲームコミュニティ「asobu」を介して知り合うことができました。これまでも「ヨカゼ」ブランドからリリースされたインディーゲーム作品『アンリアルライフ』とコラボレーションしたコンセプトルーム「アンリアルルーム」などのイベントを一緒に行っています。
(写真は筆者が2021年にアンリアルルームへ宿泊した際の画像)
またここ3年は、京都で毎年開催されている日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」のオフィシャルホテルにもなっていて、BitSummitに出展されるゲーム開発者の方々のご宿泊も増えています。ホテルから会場への直通バスを出しているのですが、1年目は1台だったのが2年目は2台、今年は3台と増えました。そうしてたくさんのゲーム開発者の方々と接する中で、開発者の方々が定期的に集まれるようなコミュニティイベントをやりたいなと感じていました。
木村:
私もちょうど同じ思いだったので、それじゃあ一緒にやりましょうということになりました。
――これまでのミートアップイベントと異なり、KYOTO PLAYROOMには作品プレゼンタイムがありません。
木村:
実は、「KYOTO PLAYROOM」を手伝ってくれているメンバーの中には、「Kyoto Indie Meetup」や「Ichi Pixel」の運営を行っていた面々も含まれています。彼らからの意見で「作品プレゼンがあるとミートアップに参加するのにハードルがある」という意見や「実際にゲームを触ってみながら意見交換ができるような機会にしたい」という声がありました。そこで今回はスライドを使用したプレゼン式の紹介をやめ、トレーラー映像とプレイアブル展示のみでゲームを紹介するルールにして、実際に動いている映像を観たり、プレイしながら気軽に話ができる遊び場のような雰囲気を目指すことになりました。
豊川:
ゲーム開発者の方々からプレゼンをしてもらってじっくりお話を聞くのもいいけど、ゲームなのでやはりプレイできるものがあるといいよね、という気持ちです。おかげさまで初回の展示枠はすでに埋まってしまいまして、その次を案内しています。
――イベントの今後の目標などはありますか。
木村:
今まで別のイベントを運営してきたチームで立ち上げたものですので、定期ミートアップの運営の大変さもわかっています。ですので、まずは開発者同士がゆるやかにつながりをもてるイベントとして、1年間頑張ってみようと考えています。
豊川:
ホテル アンテルーム 京都が参加することで、まずは開催場所の問題は解決します。そして、たくさんの人たちが行き交う交流の場であるホテルが間に入ることで、たとえば学生や先生方、現代アートや様々な分野のクリエイターが参加し、、コミュニティとしてのグラデーションが生まれるような場にしていきたいと思います。
――ありがとうございました。
新しくスタートした京都の交流イベント、KYOTO PLAYROOM。初回は9月8日(金)19時から、その次は10月6日を予定しているとのことです。近隣のゲーム開発者の皆様は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
こちらはテスト版の「Vol.0」の様子です。