UnityとEpic Gamesが提携し、近い将来Unity製ゲームがFortnite内で販売可能に。メタバースロックインに縛られないゲームの横展開が実現か

バルセロナで開催中のUnity主催カンファレンスUnite 2025にて、Epic Games代表のTim Sweeney氏が登壇。両社が提携し、将来的にUnity製のゲームがEpicの「Fortnite」内で遊べるようになるという発表が行われました。

技術的バックグラウンドは明かされていませんが、おそらくはUnity as a Library技術の転用か、Unity WebGLビルドをゲーム内ブラウザで動作させる等の方法になると想定されます。「Networking Protocol」という表現から、クラウドゲーミングに近い手法の可能性もあります。

注目すべきは「Unity Games」という表現で、これはUnityでFortniteのレベル編集ができるというものではなく、Unityで開発されたゲームがFortniteプレイヤーにリーチできるようになると読み取れます。

Tim Sweeney氏のXポストによると、「バージョン1はサーバーで動作しているUnity(製ゲーム?)に他のアプリケーションから接続できる低レイヤーネットワークプロトコル」とのことで、Parsecを用いたクラウドゲームに近い形式になるとみられます。

Unity x Fortniteによって、メタバースロックインに縛られない横展開が実現か

当サイトIndieGamesJp.devでは、Fortniteを含めたゲーム・メタバースプラットフォームに関するニュースをは「そのフレームワームにゲームがロックインされる」ものとして、意図的に取り扱っておりませんでした(インディーゲームは特定のプラットフォームに縛られず、複数のストアで平行販売されうるものと考えているためです)。しかしながら、Unityで開発し、マルチプラットフォームかつ特定メタバースに縛られないゲーム配信がFortnite内で実現できるならば、ゲーム開発者にとって純粋に新しいゲームファン層にリーチできる手段になります。

偶然か意図してか、Unite 2025のキーノートでは本発表に続いて「PEAK」開発者による発表が行われました。PEAKは大ヒットを記録したものの、メタバースRoblox上でアイテム課金制のコピーゲームが横行。開発者が怒りの投稿をする事態になっています。

今回の提携により、Unityゲーム開発者もタイトルをFortniteで横展開することで、メタバースに親しみが深いプレイヤー層にもスタジオが直接リーチできるようになります。Fortnite上でのUnityゲーム展開については、技術情報がわかり次第追って更新します。

公式アナウンスメントはこちら

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

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