『アンリアルライフ』が文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門新人賞を受賞。ゲームに開かれつつある近年の受賞傾向

第24回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門にて、『アンリアルライフ』が新人賞を受賞しました。

弊誌では通常、ここのタイトルの紹介は行いませんが、今回は本作の受賞がメディア芸術祭においてどのような意味を持つかをまとめましょう。

『アンリアルライフ』はhako 生活氏が開発したADV。記憶を失った少女ハルが、信号機の相棒と共にサイコメトリーを使いながら、自らの記憶を探していく物語です。物語のテーマと相まったグラフィックは、リリース当初からプレイヤーに高く評価されており、今回の受賞へと繋がった形です。

hako 生活氏はTwitterにて受賞について感想を語っています。制作は4年に及び、リリース当時はYoutubeにて完成させた手法について語るなど、『アンリアルライフ』の制作にかけたコストや思いについて、あらためて振り返っています。

過去の受賞作について

文化庁メディア芸術祭で国内のインディータイトルが受賞するのは、実に久しぶりの出来事になっています。過去に『TorqueL』のプロトタイプ版が2013年に受賞して以降、いくつかの国外タイトルの入賞がありました。近年では、現在開発中の『RPGタイム!~ライトの伝説~』が審査委員会推薦作品として選ばれるなど、ゲームに開かれたアワードへど変化している傾向が見られます。

とはいえ、こうしたアワードに応募することは準備面において大変です。しかし、クリエイターは国内外問わず、なるべく多くのアワードに申し込むことで、自分の作品を広い客層に見つけてもらえることに繋がるでしょう。

文化庁メディア芸術祭への申し込み時期は、毎年の下半期に入るあたりに行われます。昨年は7月~9月に募集が始まっており、今年も概ね近い時期に行われる模様です。自らの作品を知ってもらうチャンスとして、いまから作品を出品する準備も始めておくことがおすすめです。

『アンリアルライフ』公式サイト

文化庁メディア芸術祭 受賞ページ

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