ゲームの可能性を追求する、世界最大のインディーゲームコンテスト「IGF」が2022年の開催に向け、ゲームの応募を開始。提出期限は10月12日まで

「INDEPENDENT GAMES FESTIVAL」(以下、IGF)が2022年の開催に向けて、タイトルの募集開始を公式サイトにて発表しました。提出期限は10月12日までとなっています。

IGFとは世界最大のインディーゲームコンテスト。ゲームカンファレンスのGDCによって、1999年から開催されています。大賞(Seumas McNally Grand Prize)には10000ドルの賞金が設定され、アートやオーディオ、ナラティブといった各部門の賞が用意されています。

IGFには過去にも日本のクリエイターが応募しており、いくつかの作品が評価されています。2015年には『Downwell』が学生部門にノミネートされ、大きな話題となったほか、2018年には『TAROTICA VOO DOO』が実験的なゲームを評価する部門・NUEVO AWARDにノミネートされてきました。

インディーゲーム文化において古くから存在するコンテストの評価傾向

IGFはいまのように、PCのみならずコンソールでもインディーゲーム市場が存在する以前からコンテストが始まっていることもあり、特にクリエイティブなタイトルを評価する傾向があります。

たとえば近年のインディーゲームで、The Game Awardをはじめ各アワードで高く評価されたのは『Hades』でした。これはローグライトと高度なストーリーテリングを組み合わせたタイトルという人気の要素を、今のインディーゲーム市場でもセールスを上げた完成度の高い一作には違いないでしょう。

対してIGFでは市場で人気のある要素を持ったタイトルというよりも、実験的な試みを持つタイトルがノミネートされ続けています。

今年2021年のIGFを振り返ってみましょう。オープンワールドのミステリー『パラダイスキラー』や、アニメーションの表現を生かした超現実的なノワール『Genesis Noir』などがノミネートされるなか、大賞を受賞したのは、危機的な状況下での写真撮影をテーマとした『ウムランギ ジェネレーション』でした。

先日のIDCにてhako 生活氏が語ったように、現在はストアにAAAタイトルと同じようにインディーも並ぶ状況は関係しているのか、世界の様々なアワードでも、インディーゲームは製品としての水準がトータルで高いものが評価されがちな状況にあるように思われます。

その意味では、IGFではインディーゲームの実験性やゲームの可能性を掘り下げるタイトルを取り上げ続けている、と見られます。特にゲームの可能性を追求するようなタイトルを開発しているクリエイターは、IGFに応募してみてはいかがでしょうか。

IGF 2022への応募はこちらから

igjd

IndieGamesJp.dev Moderator

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