[UPDATE]ValveがSteamにおける地域別価格の自動設定改善を予告、計算レートが定期的に更新されるように
Valveは公式ドキュメントにおいて、ドル価格をベースに自動設定される各地域のゲーム価格について、計算レートの更新頻度を上げると告知しました。
[UPDATE 22/10/25]
本日Steamworkのページが更新され、「価格設定ツールと推奨価格に関するアップデート」という内容にて日本語で改善について解説する記事が公開となりました。これによると、すでに新しい価格レートでの設定が行われているとのこです。また、新しい価格設定ツールのβ版が公開となりました。CSVのインポート・エクスポートが可能です。
https://store.steampowered.com/news/group/4145017/view/3314110913449340510
https://partner.steamgames.com/doc/store/pricing#5
「地域別価格設定のための推奨事項」によると、以下の記述となっています。
All of these factors have driven us towards the commitment to refresh these price suggestions on a much more regular cadence, so that we’re keeping pace with economic changes over time.
参考訳:(さまざまな要因により)私たちはより定期的に価格提案を更新し、時間の経過とともに変化する経済状況に対応することを約束します。
https://partner.steamgames.com/doc/store/pricing#5
Steamにおいてゲームの価格は米国ドルをベースに自動的に算出され、手動で修正しない限りはその価格で各地域に配信されます。しかしながらこの自動計算が為替レートとかみ合わず、一部のプレイヤーはゲームが最も安くなるアルゼンチンの地域設定でゲームを購入するケースが後を絶ちませんでした。これは「リージョンスワッピング」と呼ばれ、問題になっていました。
インディーゲーム開発者は、自動に設定された価格を確認せずに販売してしまい、不本意な価格で買われてしまうことが半ばSteamの通過儀礼のようになっていました。せっかく自動設定機能があるにもかかわらず、実態にそぐわない価格を提案されてしまう状況になっており、開発者は自分で対象地域の為替計算を行って手動で入れなおすことが常態化していました。今回やっとこの部分にメスが入る予定です。Valveによると、価格の自動設定の計算レートを定期的に更新するシステムに変更するとのことです。いつからこの改定が行われるかは不明ですが、可能な限り早く導入されることを期待します。