SIEの日本におけるインディー開発者向け新体制がお披露目、専任チームが担当へ

本日実施されたインディーコミュニティのオンラインイベント「インコレJAPAN」にて、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの日本地域におけるインディークリエイターサポートの新体制が判明しました。

吉田修平氏、ジョン・エターナル氏

新たにインディー担当として登場したのはジョン・エターナル氏。日本とアジアのインディーをサポートするチームのリーダーです。

ジョン氏は業界歴15年のベテランで、PS2・PSPタイトルのQAからキャリアをスタート。セガオブアメリカを経てPS4の頃にSIEに再入社し、デジタルパブリッシングを中心としたパブリッシャーのサポートを行っていたそうです。ここ2年半ほどは、中国の上海チームと中国内でのディベロッパーコミュニティーを大きくするための仕事に注力。中国のPS4向けタイトルの盛り上がりの一端を担ってきた人物です。

東京には2月に移住したばかりだそうで、引き続きアジア地域を見ながら日本のクリエイターとのコミュニケーションをとっていくとのことでした。

プレゼンテーションでは、グローバルのインディーデベロッパ向けイニシアチブヘッドである@yosp こと吉田修平氏が同席。吉田氏が全世界のインディー全体に対するエヴァンジェリスト的立場であることに対し、ジョン氏のチームは日本、韓国、中国、東南アジアのクリエイターとの直接的なサポートを担当します。

国内インディーサポートの空白期間から脱却

2014年から2017年ごろまで、SIEのインディーに向けた動きはかなり機敏でした。東京ゲームショウにおいては、2014年からスタートした「インディーゲームコーナー」に特別協賛としてスポンサード。もともと4日間出展料が9万9900円と発表されていたところ、全額をSIEが負担する大盤振る舞いを敢行し、今日の日本のインディークリエイターの躍進に大きく寄与したといえます。

その他のインディーイベントにおいても積極的なスポンサードを行っていましたが、2017年にインディー専任であった伊東章成氏のUNTIESへの転籍(現在はクラウディッドレパードエンターテインメントに所属)後、インディーの担当のポストは不在に。その後は特に専任は公開されず、通常のディベロッパーリレーションチームが担当する形となっていました。しばらくすると東京ゲームショウへの協賛も2019年から降板。こうした動きから、残念ながらクリエイターの中では「インディーが軽視され始めているのではないか」という印象を生まざるを得ませんでした。

翻って任天堂は、過去こそ国内インディーに対しては冷たい態度をとっていたところ、2017年の「Nintendo Developer Portal」スタート以降は方針を180度転換。個人事業主でも任天堂のハードウェア向けにゲームを開発できる道が開かれました。現在も手厚いインディーサポートが行われており、専任担当である副島氏・朴氏コンビが大きな活躍を見せています。現在ではNintendo Switchを最初のコンソール展開に選ぶインディークリエイターは少なくありません。

SIEの日本国内向けインディー施策に大きな期待

そんなインディー事情がグローバルでも起こっていたのか、SIEが大きく動き始めます。まず吉田氏が昨年11月にインディー向け活動の専任に転籍。同時期にジョン・エターナル氏もインディー向けの活動を開始していたそうですが、今回の放送でそれがオフィシャルにアナウンスとなった形です。

放送の様子

海外においてはSIEはインディーサポートを続けており、たとえば中国においてコンテストを通過したクリエイターに開発資金を援助する「China Hero Project」を展開。『Lost Soul Aside』などのタイトルが発掘され、多くの注目を集めています。こうしたインディー支援の施策の日本国内での展開も期待できそうです。

ジョン氏は番組では英語でプレゼンを行っており、日本語の習得はまだの様子でした。クリエイターがコミュニケーションするにはがんばって英語でメールをするか通訳が必要そうですが、少なくとも直接担当の顔が見えていて、相談できる道が開けたということは非常に喜ばしいことです。

PS4展開を目指すクリエイターはぜひジョン氏に連絡を

まずジョン氏はhttps://partners.playstation.net/ への登録をガイドしていましたが、こちらは法人格が必要なサイトのため、誰でも気軽に相談できるというわけではありません。

しかしながらジョン氏は放送の中で連絡先としてメールアドレスを告知していたので、「絶対にPS4展開したい!」というクリエイターはそこから直談判するのが近道と思われます。放送の様子はインコレJAPANのアーカイブから見ることができます。

https://www.twitch.tv/asobudev

ジョン氏は放送で、「みなさんのパッションをPSを通じて全世界のユーザーに届けるお手伝いをしたい」と語っていました。これからのSIEのインディーサポートに大いに期待です。

Takaaki Ichijo

株式会社ヘッドハイ代表。サークルThrow the warped code outとして『Back in 1995』『デモリッション ロボッツ K.K.』を開発

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