「Epic Games Store」での販売がすべての開発者・パブリッシャーに開放。利用手数料は12%、使用している開発環境に縛りなし。
Epic Gamesは、これまで限定的な開発者のみに提供していたEpic Games Storeの販売システムを開放し、すべての開発者・パブリッシャーが一律に利用できるようになったと発表しました。
Steam, AppStore, Google Playをはじめとした各ゲームプラットフォームでの販売手数料は、30%が平均的な設定です。その中でEpic Gamesは12%と比較的低額な設定としています。
またEpic Games Storeは、販売されているゲームがYouTubeやTwitchで動画配信された際、売り上げに貢献した配信者に対して報酬を支払う「クリエイターサポート」プログラムもあります。
クリエイターサポートは、Epic Games Storeでゲームのプロモーションを手伝う素晴らしいコンテンツクリエイターが多数参加しているプログラムです。クリエイターは、貢献したそれぞれの売り上げから収益の一部を得ます。クリエイターへ支払う割合は開発者が設定し、最初の24か月間は、Epicが最初の5%を支払います。
https://store.epicgames.com/ja/publish
開発に利用したゲームエンジンは問わず販売可能、UEだとライセンス料がお得に
Epicが提供するストアではありますが、ここで販売できるゲームはどのようなゲームエンジンを使っていても問題ありません。加えて、もしゲームがUnreal Engineを使っている場合、Epic Games Store上での売り上げからはエンジンのライセンス料が無料になります。
Epic Games Storeで販売されるUE4ベースのゲームは、エンジンの使用料が免除されるという利点があります。一例として、5%の使用料が発生するデフォルトの無料ライセンスを使用している場合、Epic Games Storeでの販売に関してはライセンス料を支払うことはありません。他のプラットフォームにおける販売では、これまでどおり5%の使用料が発生します。
https://store.epicgames.com/ja/publish
Epic Games Storeでタイトルを販売するには、ゲーム1つにつき回収可能な100ドル(USD)の登録料が必要となります。これはSteamと同様です。登録料の前払いは、アセットフリップとよばれる既存販売アセットを組み合わせたのみの低品質なゲームや、イラストを一部変えただけの大量の類似ゲーム、「AI生成物」の詰め合わせなどの販売をブロックする機能があります。
ストア情報の翻訳サービスを無償提供
今回の発表は、Epic Games Storeでゲームを販売するまたブログ記事によると、開発者のリクエストが通過した場合に限り、商品ページのローカライズを無償で提供しているとのことです。
Epicは、ゲームページのプロフェッショナルなローカライズを追加費用なしで提供しています。こちらのサービスは、デベロッパーポータルのサポートチケットでお申し込みいただけます。
https://store.epicgames.com/ja/news/epic-games-store-launches-self-publishing-tools-for-game-developers-and-publishers
どのようなゲームが販売できるかは、コンテンツガイドラインのドキュメントが公開されています。
禁止コンテンツ
以下の 禁止コンテンツ を含む製品を Epic Games ストアで配布することはできません。ストアフロントで提供されている製品内の禁止コンテンツに関して苦情が寄せられた場合、その製品は再レビューの対象となり、Epic Games ストアから削除されます。
禁止コンテンツには、以下が含まれます。
https://dev.epicgames.com/docs/ja/epic-games-store/requirements-guidelines/content-ratings/content-guidelines
- 憎しみまたは差別を助長するコンテンツ
- ポルノ
- 違法なコンテンツ
- 自らが所有していない、または使用する権利を持たない知的財産を侵害するコンテンツ
- 詐欺、詐欺、または偽のゲームやマルウェアなどの欺瞞的な行為
- レーティングが成人向けの製品
販売ルートを増やしたい、これからタイトル販売を行おうとしている開発者は、Epic Games Storeの利用もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。