産経デジタルがゲームレーベル「HYPER REAL」を発表。インディーゲームの販売やマーケティングを手掛ける新たなプロジェクト
株式会社産経デジタル(代表取締役社長:土井達士)は、新しいゲームレーベル「HYPER REAL」(ハイパーリアル)を2023年7月3日に設立しました。本レーベルは「日本・アジア産の個性的なインディー作品を中心に、ゲームを通して現実を盛り上げる作品を世界へ」をテーマに、ゲームをカルチャーとして再解釈する新たなブランドを目指すということです。
HYPER REALは既に3つのインディーゲームのリリースやマーケティングを担当することが発表されています。ジャンルもビジュアルも異なり、かつ制作者のバックグラウンドや進行状況もそれぞれ異なっています。
『34EVERLAST』はケレン味たっぷりの3DCGで描かれるアクションゲームで、インディーゲームインキュベーションプログラム「iGi indie Game incubator」の第二期卒業生でもあります。体験版クラスのビルドはプログラム時点で完成しており、昨年は東京ゲームショウにも出展していました。
一方で『青十字病院 東京都支部 怪異解剖部署』は現時点ではコンセプトムービーの身の公開となっていますが、開発を手掛けるフロシキラボは『1f y0u’re a gh0st ca11 me here!』の実績があり、まさに現在開発を進めている状況と思われます。
『Dome-King Cabbage』は海外の開発者Cobysoft Joe氏が手掛ける作品で、氏は少年ジャンプ手塚賞の海外特別部門に応募を行うなど、漫画家としての活動も行っています。
これらの傾向から、HYPER REALは独自の世界観を持つ国内外の開発者と手を組む方向性が伺えます。
運営元の産経デジタルについて
HYPER REALを運営する産経デジタルといえば、ゲーム・エンタテインメントメディア『IGN』の日本版、『IGN Japan』の運営元としても知られています。2016年からIGN Japanを通してデジタルゲーム産業に携わってきた同社が立ち上げたレーベルということもあり、多彩なインディーゲームにスポットが当たるような展開に期待したいです。
IndieGamesJp.devでは、近日同レーベルの担当者に本誌にてインタビューを行う予定です。
なおHYPER REALは現在、取り扱う作品の募集や商談の窓口は設けていないようですが、7月14日(金)~16日(日)に開催されるインディゲームフェス「BitSummit Let’s Go!!」にブースを出展予定です。同社に自分のゲームをアピールしてみたい場合は、ぜひ現地で担当者と話をしてみてはいかがでしょうか。