インディーゲーム開発支援のアワード「UNFOLD GAMES AWARDS」が作品を3月15日まで募集中。最大1,500万円もの資金調達も。
『DARQ』を代表作とするゲームデベロッパー「Unfold Games」が自社の名前を冠したイベント「UNFOLD GAMES AWARDS」の開催を発表しました。
本イベントの目的は「インディーデベロッパーの支援に専念すること」です。現在、多くのクリエイターから参加を募っています。Unfold GamesのCEOであるウラド・マルフレッツ氏は、イベントを開催した理由を以下のように説明しています。
初めての開発者でマーケティング予算がない場合、インディーゲームで注目を集めることがいかに難しいかを私は知っています。だからこそ、投資家やパブリッシャー、ゲームメディアやインフルエンサーの前であなたのゲームが注目されるように、資金調達やハードウェア、ソフトウェアやサービスを支援するために、Unfold Games Awardsを設立することを決めたのです。
その言葉どおり、Unfold Gamesは自社でゲームの開発と販売を兼ねている実績もあり、ウラド氏の語る難しさには説得力があるでしょう。
現在Steamでは、1年に新作タイトルがなんと1万本を超える本数がリリースされるほど、飽和した量となっています。そのため、ただ頑張ってゲームを作り、リリースしただけではまったく注目されない難しい状況には違いありません。今回の試みは、そんな状況でゲームを宣伝していく支援となるわけです。
クリエイターを支援する資金調達、ハードウェアなどの大きな支援
さて本イベントでは、3月15日までにクリエイターの参加を募っています。今回は大小合わせて12のアワードが用意されており、ゲームデザインや物語はもちろん、レベルデザインやアニメーションのアワードなど、多様な評価軸で応募作品を観ていく模様です。
応募締め切り後、参加作品は審査を開始し、5月1日にノミネートが発表。オーディエンスアワードも開催されるなど、観客側も参加できるようにしています。
アワード各賞の受賞者は5月15日に発表。各賞にてPCの提供やZBrushのライセンスや、Unityアセットストアの割引といった商品が提供されます。
最高賞となる「ベストゲームアワード」では大きな資金援助が受けられるのが特徴でしょう。受賞作品が未リリースのの場合にのみ、15万ドル(約1500万円)もの資金が提供されるそうです。
いま、個人で開発しているタイトルを広めていったり、そもそもビデオゲームを作り続けていったりするのも困難が待ち受けている時代であり、こうしたイベントに参加していくことで、チャンスを掴んでゆくことは大きいでしょう。