東京ゲームショウ2022にてインディーゲームを無料で出展できる「選考出展」の受付が本日開始。〆切は5/27まで
今年9月15日~18日にかけて開催を予定している「東京ゲームショウ2022」(以下、TGS2022)。今回インディーゲームを無料で出展できる「選考出展」枠を設け、本日より受付開始を発表しました。〆切は5月27日までです。
以下、弊誌に送付いただいた公式のプレスリリース内容と、公式サイトの情報を紹介します。
選考出展の利点
今年のTGSのインディーゲームコーナーでは、法人のみが有料で出展する「通常出展」と、個人でも申し込みできる無料の「選考出展」で構成されています。今回はコロナ対策を経て、全体でリアル出展とオンライン出展のハイブリッドを予定していますが、今年は「選考出展」のタイトルは物理的に会場で展示されるリアル出展があります。
「選考出展」は応募作品を資格を満たしていれば、個人や法人を問わずエントリーが可能です。運営による審査を経て、80タイトルの出展作品を決定します。
「選考出展」に選ばれると、TGS2022幕張メッセ会場のインディーゲームコーナーに専用のブースが用意。また公式サイトのインディーゲームページにも紹介されるため、広く自作を広められる模様です。また落選したり、出展の申込みが〆切を過ぎたりした場合でも、有料の「インディーゲームコーナー」に申し込めます。
有料ブースはCESA非会員の場合、25万円からです。
また体験版のプロモーションや、他の出展社や関係各社と商談の予約が可能な「TGSアポイントシステム」も用意。その他にインディーゲーム関係者向けのオンライン交流会の開催も予定されています。
さらに「選考出展」のタイトルがより注目されるように、ユーザー参加型投票キャンペーンや作品紹介番組の配信などを実施する予定です。
「選考出展」枠は「センス・オブ・ワンダー・ナイト」イベントに参加可能
さて、TGSには「センス・オブ・ワンダー・ナイト」(以下、SOWN)というアワードがあります。“誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚”をもたらすアイディアのゲームを審査するイベントとして毎回開催されています。
今年は前述の「選考出展」に選ばれた80作品の中から、アイデアに優れた作品を8タイトル選出するかたちで進められます。8作品の開発者は、SOWNのファイナリストとして、自作をプレゼンテーションするチャンスを得られます。
SOWN2022は、日本語と英語の同時通訳でライブ配信され、イベント中の審査によって大賞および各賞が決定。大賞作品には3,000 USドル、その他各賞には500USドルが授与されます。
今年は例年の体制に戻ろうとしている模様
昨年のTGS2021では、選考出展における応募条件の公式発表として ”インディーゲーム「選考出展」およびSOWNが対象としないゲーム“ が定義されており、インディーゲーム選考出展とSOWNの選考基準が同一となっていました。そのため、SOWNの理念に沿わないインディーゲームは有償の出展を選択する形となっていました。
しかしながら、今年は選考出展の条件が「SOWNの条件に該当するもの」であるという記述はプレスや公式サイトにありません。出展審査を通過したタイトルがそのままSOWNの審査対象になると説明されています。
今年の条件や展示の環境を見るに、例年のようなインディーの展示に戻ろうとしていると言えるでしょう。昨年はリアル会場とオンラインでほとんどインディーゲームタイトルがフィーチャーされる環境ではなかったことも振り返ると、今年は久しぶりに作品のお披露目や、ビジネスの機会も含め、開発者に利点があるイベントになる模様です。
近日リリースのタイトルを開発中の皆様は、ぜひ選考出展への応募を検討してみてはいかがでしょうか。